イラク共和国、通称イラクは、中東に位置する連邦共和制国家である。首都はバグダッドで、サウジアラビア、クウェート、シリア、トルコ、イラン、ヨルダンと隣接する。古代メソポタミア文明を擁した土地にあり、世界第5位の原油埋蔵国である。 チグリス川とユーフラテス川流域を中心とする世界最古の文明メソポタミア文明を擁した地である。8世紀のア…イラク共和国、通称イラクは、中東に位置する連邦共和制国家である。首都はバグダッドで、サウジアラビア、クウェート、シリア、トルコ、イラン、ヨルダンと隣接する。古代メソポタミア文明を擁した土地にあり、世界第5位の原油埋蔵国である。 チグリス川とユーフラテス川流域を中心とする世界最古の文明メソポタミア文明を擁した地である。8世紀のアッバース朝は首都をイラクのバグダッドに置き、貿易やイスラム教の中心地として栄えた。アッバース朝衰退後の10世紀からは異民族支配を受け、16世紀からはオスマン帝国の属州となった。第一次世界大戦でイギリス軍に占領され、戦後イギリス委任統治領メソポタミアとなった。1932年に独立王国となり、1958年の軍部クーデター「7月14日革命」で共和制になった。その後もクーデターが相次ぎ、1979年からサダム・フセインの独裁体制となった。クルド人自治問題、イラン・イラク戦争や湾岸戦争の敗北、経済制裁などの難問に強権で対処したが、2003年に米英軍の攻撃を受け、政権は崩壊。2005年10月に国民投票によって新憲法が承認され、以降、民主選挙による政府が樹立された。しばらく治安対策や復興支援のために米軍駐留が続いたが、2011年に米軍が撤収した。