長崎市は、長崎県の南西部に位置する市。長崎県の県庁所在地および人口が最多の市であり、九州地方で第7位の人口を有する。県内では佐世 …長崎市は、長崎県の南西部に位置する市。長崎県の県庁所在地および人口が最多の市であり、九州地方で第7位の人口を有する。県内では佐世保市とともに中核市に指定されている。 「鎖国」体制であった江戸時代には、国内唯一の江戸幕府公認の国際貿易港である出島を持つ港町であり、長崎貿易で栄えた。幕末期も日米修好通商条約により長崎港は開港場に指定された。このため、出島跡を初めとして、旧居留地や長崎新地中華街など、同じく港町の横浜市や神戸市と同様に異国情緒に満ちた港町として有名である。明治期にはロシア艦隊の寄港地ともなった。また、三菱重工業発祥の地である同社の長崎造船所や、かつて石炭産業が栄えた軍艦島など、日本産業の近代化を支えた港湾都市であった。三菱重工業長崎造船所の一部や軍艦島などは2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一部として世界文化遺産に登録されている。