【イスタンブール=渡辺夏奈】トルコの非合法武装組織、クルド労働者党（PKK）は12日、過去40年に及ぶ反政府武力闘争をやめ、解散すると宣言した。トルコ政府は課題であるクルド地域の安定に向け、一歩前進した格好だ。解散に向けた具体的な取り組みはこれからで、なお曲折がある可能性もある。【関連記事】・PKKは声明で、過去の闘争によってクルド人の権利が向上し、PKKが「歴史的な使命を完了した」と述べた。

トルコの非合法武装組織PKK＝クルド労働者党は12日、反政府武装闘争を終わらせ組織を解散すると発表しました。PKKはトルコからの分離独立を目指し、40年以上にわたりトルコ各地でテロを起こすなど武装闘争を行ってきました。こうしたなかPKKは12日、「歴史的使命を終えた」として組織を解散させるとともにトルコに対する武装闘争の終結を宣言しました。トルコ政府もPKKの解散はテロのないトルコへの重要な転換点

トルコからの分離・独立を目指して武装闘争を続けてきた少数民族クルドの「クルド労働者党」（PKK）は12日、PKKを解散し、武装闘争を終結させることを決定した。PKK系の通信社が報じた。PKKは40年以上、トルコ政府に対して武装闘争を続けており、実現すればトルコ国内などの安全保障に大きな影響を与える