【イスタンブール】トルコの反政府武装組織「クルド労働者党（PKK）」は、トルコ政府との40年にわたる武力闘争を終わらせ、組織を解散すると発表した。トルコおよび中東全体の重大な安全保障上の脅威の解消につながる見込みがある。 PKKの指導者で服役中のアブドラ・オジャラン受刑者は今年2月、武装解除と組織解散を呼びかけた上で、今後の道筋を決めるよう求めていた。これを受けてPKKは3月に戦闘停止を宣言した。

PKKの闘争は当初、トルコの人口の約2割を占めるクルド人の独立国家の創設が目的だった。しかしその後、分離主義的な目標から遠ざかり、自治とクルド人の権利の拡大に重点を置くようになった。

トルコの非合法武装組織PKK＝クルド労働者党は12日、反政府武装闘争を終わらせ組織を解散すると発表しました。 PKKはトルコからの分離独立を目指し、40年以上にわたりトルコ各地でテロを起こすなど武装闘争を行ってきました。 こうしたなかPKKは12日、「歴史的使命を終えた」として組織を解散させるとともにトルコに対する武装闘争の終結を宣言しました。