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国際政治でロシアとの友好関係をアピールする中国だが、ビジネスではロシア・リスクを無視できない。中国と欧州を結ぶユーラシア横断鉄道の顧客、欧州企業はロシア経由の輸送を避けたがる。これに対応すべく中国は、ロシアを迂回するルートを強化している。最近開通した中国-イラン直通鉄道も、イラン市場へのアクセス以上に「脱ロシア」と見るべきだ。
保守の岩盤支持層で政権支持が不支持を上回り、大統領選で保守系候補に流れた若年男性にも支持傾向が広がっている。李在明を「悪魔化」してきた有力論客は軌道修正を始めたようだ。前政権が生んだ混乱の反作用が大きいが、「国益重視の実用外交」路線が保守派を安心させ ...
地方自治体にとって自衛隊基地は若年人口、雇用、税収をもたらす貴重な存在だ。しかし人手不足という事情は自衛隊も同じ。隊員数減少と反比例するように任務が増える中、全国260カ所の拠点を維持することは「戦力の分散」につながりかねない。基地縮小に反対し、新設 ...
英独間で戦後初の2国間条約となる「ケンジントン条約」が署名され、仏英(そしてカナダ)はパレスチナを国家承認する方針を発表しました。インド太平洋の重要な要であるはずのモディ印政権に対し、米国は関税交渉で厳しい条件を突き付けて譲らず、その軋みを睨むかのよ ...
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オーバーツーリズムの煽りを受け、人気の観光地には夕食難民が溢れている。解決策として宿泊税導入などが検討されるが、その使いみちは「観光振興」など曖昧だ。このままでは継続しない事業を造成している補助金などと同様、無意味なお金になりかねない。
銅製錬「世界一の六八%」を実現した佐賀関――ものづくりの生命線「非鉄金属」を追う 2 ...
自民党内では「石破おろし」、首相官邸前では「石破やめるな」。参院選後の首相が続投理由に挙げた日米関税交渉が合意に至り、進退問題がいよいよ騒がしくなってきました。
コスト削減圧力に晒されるドイツ建設業界では、中東欧からの外国人労働者が下請け搾取の被害者となってきた。彼らはドイツ語で書かれた労働法や契約書を読めず、実際の仕事よりも簡易な仕事をする単純労働者として登録され、給与を不当に少なく払われるケースも多い。し ...
米国の半導体と中国のレアアース、双方の輸出規制の応酬は「互角」に見える。しかし、中国は鄧小平時代からの国家主導でレアアース覇権を手にしており、優位に立つのが実態と言える。「レアアースフリー」技術や南鳥島沖に広がる海底レアアース泥などに高いポテンシャル ...
シリアでアサド政権が崩壊したいま、イランはロシアにとって中東戦略の要となる。両国間の貿易実態を統計から捉えることは難しいが、原発建設や武器調達を通じた結びつきが深まっているのは間違いない。それ以上にロシアの死活的利害にかかわるのは、ユーラシア経済連合 ...
北欧や大陸ヨーロッパで、移民が持ち込んだ犯罪が社会問題になっている。被害者はすべて女性――。現地でその実態に迫った。 [ストックホルム発]二〇〇八年三月、スウェーデン南部のマルメ市にある自宅のベラ… ...