アユ、ドジョウ、ナマズ、ブラックバス――。身近な川に、どんな魚がすんでいるのかが分かる「国勢調査」がある。30年以上にわたり調査員が全国の川に入り、環境の変化を見続けている。
導入するのは魚類の調査。川でくんだバケツ1杯分の水から組織片のDNAを抽出し、すんでいる生き物の種類を把握する。国の研究機関「土木研究所」が試験的に20年に8水系の76地点を調べたところ、淡水域では平均で8割以上の魚種が捕獲調査の結果と一致していた。