材料や装置を自前で手掛ける「ブラックボックス」は、村田製作所の強さの一つだ。ただ、足元ではその秘中の秘にも中国の影が忍び寄る。人工知能（AI）と、現場の改善力を融合させることで新たな競争力を生み出す。

猛暑の中、汗だくになって重い足を引きずりながら歩き回るーー。そんな状況が嫌がられたのか、東京ディズニーリゾートの2024年4～9月期の入園者数が前年同期比で2.4％減少した。猛暑が広大なパークを移動しながら楽しむというビジネスモデルを揺さぶっている。

中国勢の猛攻に、ボリュームゾーンで対抗するという真っ向勝負を選んだ村田製作所。戦える低コスト体質の実現に向け、生産品質を究極に高める。歩留まりを向上させて材料などのムダを無くす。過去の教訓から、品質を落として勝負する選択肢はなかった。

日本勢が牙城を築いてきた電子部品業界で、巨額の補助金を背景に中国勢が市場を侵食し始めた。世界のトップを走り続ける村田製作所が選んだ道は、中国勢とのボリュームゾーンでの真っ向勝負。中島規巨社長は「利益率を落としてでも戦う」との覚悟を示す。

中国などの新興勢の台頭に対して、真っ向勝負に乗り出した村田製作所。それが利益率の低下要因となり市場との対話では苦労する一方、社内の士気は高まっているという。激しい競争やポートフォリオ改革の先に、どのような未来を見据えているのか。

売上高の最大9割が循環取引と指摘された人工知能（AI）新興の上場企業、オルツ。7月30日には民事再生法の申請が発表された。上場企業の会計不正はオルツだけでなく増加傾向にあり、主幹事証券や上場審査、監査法人の投資家保護が問われる。既に集団訴訟の動きもある。

成果を出し続けるリーダーは、3つのアクションに注力しています。それは「信頼関係を築き、人間関係の悩みを解消」「任せ方を磨き、マネジメントと育成を両立」「自走するチームを育て、持続的な成長と成果をもたらす」です。連載第3回は「任せ方」「自走するチーム」 ...

経済安全保障において、人工知能（AI）の開発・整備は不可欠。サイバー攻撃の増加によって、セキュリティーの重要性も高まっている。サイバー安全保障などを担当する平将明デジタル相に、IT（情報技術）分野における日本の課題と勝ち筋を聞いた。

インドネシアの首都、ジャカルタ中心部にある商業モール「コタ・カサブランカ」のポップマートの店舗に7月のある日曜日に足を運ぶと、ヒジャブ（頭髪を覆うスカーフ）姿の女性を中心に多くの客らでごった返していた。

疲れやすい現代社会。睡眠などによる疲労解消は、あくまで個人に委ねられてきた。しかし、今は違う。パフォーマンスを上げるため、休める環境を企業が整え始めた。社員の疲れをいかにとるか。企業の「休養スキル」が問われる時代になりつつある。

これらは建設現場から発生する廃棄物とは見なされない。打設、供用、解体、道路路盤材として再利用──というコンクリートの循環ルートから取り残され、容積ベースで東京ドーム1.6個分に相当する年間200万m 3 ...

シリコンバレー有力投資家にして『Read Write Own』著者のクリス・ディクソン氏に聞く連載。第2回は、なぜかつてのブロックチェーン・ビジネスがうまくいかなかったのか、そしてブロックチェーンはAIとどのように関わっていくのかについて。