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旧ソ連・ロシアが掲げた「反帝国主義」のレトリックは、旧東欧やバルト三国などを支配する「植民地帝国」としての性格を隠蔽した。プーチンがいまウクライナへの侵略を正当化する修正主義にも、やはり根強い帝国意識が見て取れる。ただ、その冷戦思考の残響と言うべき世 ...
「私たちは『グローバル・サウス』について語ると同様に、『グローバル・イースト』についても論じなければなりません。冷戦の影を脱し、真のグローバル政治を考えなければならない」と、ウクライナ出身の政治学者、カテリーナ・ピシコヴァ氏は語った。「グローバル・イ ...
国際政治でロシアとの友好関係をアピールする中国だが、ビジネスではロシア・リスクを無視できない。中国と欧州を結ぶユーラシア横断鉄道の顧客、欧州企業はロシア経由の輸送を避けたがる。これに対応すべく中国は、ロシアを迂回するルートを強化している。最近開通した中国-イラン直通鉄道も、イラン市場へのアクセス以上に「脱ロシア」と見るべきだ。
保守の岩盤支持層で政権支持が不支持を上回り、大統領選で保守系候補に流れた若年男性にも支持傾向が広がっている。李在明を「悪魔化」してきた有力論客は軌道修正を始めたようだ。前政権が生んだ混乱の反作用が大きいが、「国益重視の実用外交」路線が保守派を安心させ ...
英独間で戦後初の2国間条約となる「ケンジントン条約」が署名され、仏英(そしてカナダ)はパレスチナを国家承認する方針を発表しました。インド太平洋の重要な要であるはずのモディ印政権に対し、米国は関税交渉で厳しい条件を突き付けて譲らず、その軋みを睨むかのよ ...
オーバーツーリズムの煽りを受け、人気の観光地には夕食難民が溢れている。解決策として宿泊税導入などが検討されるが、その使いみちは「観光振興」など曖昧だ。このままでは継続しない事業を造成している補助金などと同様、無意味なお金になりかねない。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)やWFP(国連世界食糧計画)など国連諸機関の予算は加盟国による任意の拠出金によってまかなわれる。アメリカの「予算ゼロ」に直撃され、人道援助諸機関の活動を調整するOCHA(国連人道問題調整事務所)は「人道援助のリセ ...
トランプ政権は国際機関への拠出金だけでなく、世界経済におけるGDPシェアで決まる国連分担金の支払いも拒否している。これまでアメリカの分担金は22%。これがゼロになる衝撃は甚大だが、仮に分担金「引き下げ」交渉に方向転換されたとしてもGDPシェア17%に ...
コスト削減圧力に晒されるドイツ建設業界では、中東欧からの外国人労働者が下請け搾取の被害者となってきた。彼らはドイツ語で書かれた労働法や契約書を読めず、実際の仕事よりも簡易な仕事をする単純労働者として登録され、給与を不当に少なく払われるケースも多い。し ...